No.25 フェラーリテスタロッサ後期型 10年間の修理メンテ内容②

フェラーリ購入の悩み

車検の内容に続いて購入後10年間維持してきた故障・修理・メンテナンス内容を紹介します。
車検の際に必ず行うのがオイル交換ですね。
フェラーリに入れるエンジンオイルはF1でも使用している「Agip」になります。
国産オイルでもより良いものがありそうですが、そこはやはりブランド物で😉

エレメント交換を含めてAgipオイルを13Lも飲み込んでしまいます。
リッター3,000円程度ですのでオイル交換で39,000円ほど
ついでにミッションオイルも交換して・・・2,000円の10㍑で20,000円ほどに。
エンジン周りの消耗品も交換すると、サムコのホース類で20,000円、ほどほどにして😭


たまにランボに浮気(^0^) ミウラ・イオタも素敵!

ここからは車検メンテ以外の内容で。
①タイベル交換
交換消耗品としてベルトのほかにテンショナーやフィルターなどで70,000円
エンジン脱着での作業一式で380,000円、合わせて450,000円程度です。
エンジン降ろすとその他の気になる点が見つかってパーツ交換で数万円・・
タイベル交換は大きなメンテ儀式のひとつですね。
その後7年乗っています。
距離を乗りませんしベルトの耐久性では何ら問題ありませんので。



②クラッチ交換
走行中にクラッチ操作で気味の悪い違和感を感じたら交換時期ですね。
わたしのshopさんでは総額700,000円!でした。
内訳:
・クラッチ520,000円
・ガスケット4コ13,000円
・クラッチオイル9.5㍑38,000円
・マフラーボルト9,600円
・取り付け80,000円
こんな感じ。タイベル交換以上にいちばん高価なメンテになりますね。😭
オイルはAgipエンジンオイルよりも高いやんけ~!



③基板交換
テスタロッサの弱点が基板(ヒューズBOX)ですね。
突如、エアコンがダウンして後付けのナビが点いたり消えたりし始めました。
基板を見ると配線2本に焼け焦げた跡が・・・
たまにスーパーカーが燃えた動画を見ますけど、こうゆうのが火種になるのですかね~
おー怖!
でも以前に乗っていたVWボーラでもヒューズが焦げたことがありました。
優秀なドイツ車でも、ですね。

テスタの基板は純正はなくなっているので、さてどうしたものかと知り合いに相談したら、リビルトを仕入れられるshopさんがあると紹介してもらいました。
東京の三鷹にあるというので行ってみると、初老のお爺さま😣(スミマセン)が個人で営む普通の修理屋さんでした。
でもテスタロッサのパーツが仕入れられるなんて素敵!
基板ヒューズボックス(リビルト)261,000円
ソケット/リレー/コネクター合計20,000円
もろもろで約300,000円でした。
明細書に手数料が載っていませんけどちゃんと取って頂けてますか?
儲け主義のshopと違って逆に心配になってしまいます。



この修理のあいだにステキなことがもうひとつありました。
テスタロッサの純正フォグランプケースはガラスでできていまして、低い位置にあるので飛び石などを当然拾いやすくなっています。
購入納車時にはガラスケースの片方にヒビが入っていて、これをどうしたものかと悩んでいましたが修理屋さんから電話があって「これもリビルト品だけど、持ってる方を知っているけどいる?」と嬉しいご質問でした。
値段を聞くと90,000円
即答、ではありませんでしたけど、ここで交換せんとたぶんしばらく出会えないだろうという決断でお願いすることにしました。
これも9万円+消費税の請求だけでしたけど、工賃は大丈夫でしょうか~😊 
嬉しい素敵なshopさんに出会えてテスタは外見も中味も復活しました。



④オルタネーター交換
夜間走行はしないテスタロッサですが、たまたま近場に用があって出動した帰り道。
なんかメーターの計器類が暗いなと思いながら走っていましたがヘッドライトの光量も徐々に落ちているようで夜道がドンドン暗くなりました。
お家まであと1㌔、なんとか辿り着いてくれーの叫びもむなしく最寄りの駅前通りでエンコ。
エンジンスタートのセルモーターを回しても「ぷすん」とも言いませんでした。

さあどうしよう。
家まであと1㌔なんだけどなー。レッカー呼ぶのも面倒だし。道ツ端で迷惑だし。
カップルが嬉しそうに「フェラーリが故障してる~♪」って、指さして叫んでいるし。
早くこの場から逃げ去りたい。そんな気持ち。
お家に電話したら子供2人が居てくれてよかった。
「すぐ来て~」と高校生のお子様にお願いして、駅前通りをテスタを押してもらいながら帰還しました。
坂道なくてよかった。
みんなにジロジロ見られて、だいぶ恥ずかしい思いをしましたが、ホントは公道を押して走るのは違反!!なんですよね。
すみません。もうしません。
もう止まらないでくれ~~。

翌日にとりあえず自宅でバッテリー充電してエンジンキーを回すと「バズンッ!」、おー!1発で掛かりました。
それでもオルタネーターは故障中ですので走行しても自己充電はされません。
車検でお世話になっているshopさんまで5㌔。
電力のかかるすべてのスイッチは消して、といっても昼は空調スイッチくらいですけど。
なんとかshopさんまで祈りながら辿り着けました。

バッテリー充電器はテスタ以外の国産マイカーでも重宝してます。
バル(BAL) 12Vバッテリー専用 ACE CHARGER これとても優秀です。
おうちに1台、持っておきましょう!

オルタネーターはリビルトがいっぱいあるので5万円程度で済みました。
でもそのパーツの役割の重大さにあとで知りました。

オルタネーターの仕組みはちょうどモーターのような作りになっています。
エンジンの動きがファンベルトを介してオルタネーターに伝えられると、コイルの中心にある電磁石が回転して電力を生み出す仕組みになっています。
オルタネーターから生まれた電力は直流電流に変換されてバッテリーに蓄えられ、起動時や運転中に使われる電力として役に立つわけです。
つまり、オルタネーターはエンジンが動く限りは電力を半永久的に供給できます。
オルタネーターが故障したとしても車はすぐに動かなくなるわけではなく、バッテリーに蓄えられた電力は残っていれば走行も可能です。
今回わたしのようにそのまま運転を続けてバッテリー内の電力を使い果たすと車はバッテリーが上がった状態になってしまいます。
走行中であれば、ブレーキ倍力装置やパワーステアリングも働かなくなるため(テスタはそもそも重ステですが)、取り回しが困難な状態で車を停車させることとなります。
エンジンも止まっているため速度も下がってきますし、ハザードランプも点灯できるかわかりません。前後に車がいる状態では危険でしょう。
さらにわたしのように故障がたまたま夜間に起こったらヘッドライトも消えてしまいます。
オルタネーターの故障は重大な事故につながりかねませんので旧車の方は早めの点検を。

バッテリーチェッカー&オルタネーターチェッカー
安価ですのでこちらもひとつ持っておくと安心ですね。

⑤その他諸々
・リザーバータンク
経年劣化のサビが元?でタンクから水漏れが発生。
蒸気が飛び出すと危険なのでshop様に相談しました。
旧車は必然のようですので、溶接手作業の自作品を売っていただきました。

・ボデイ塗装
ボデイも経年劣化で白濁が出てきましたので白濁になる理由を確認すると、塗料の上にシーリングする膜が劣化して白くなるようです。
最初はワックスかけて「落ちないー!」と叫んでいましたが、ムリのようです(´;ω;`)

完璧!は目指さない性格?なので、コスパの良い業者さんを探しました。
西東京の友人から青梅の国道沿いに大々的に看板出しているところあるよ、との情報。
さっそくネット検索すると本業は板金屋さんでした。
https://www.ikeuchi-jidousha.com/
株式会社イケウチ 
ほんと安いです。テスタ全塗装で20万円+消費税
ついでに細かい凹みキズを直していただきました。(実費)


オールペイントで超キレイ!

・タイヤ交換
距離を乗らないのでPOTENZA71の溝は指が入るほど余ってましたがサイド面にヒビが発生。
高速道路での走行ではバーストが怖いので走行会の前に交換しました。
サイズ前225-18-35 後295-18-35
ブリヂストンのタイヤ館に問い合わせましたが、このサイズは国産メーカーすべてがたぶん生産していないとの返答でした。(*_*;
職人肌の個人shopに問い合わせると全力で縁故にあたってくれて、ミシュランタイヤなら在庫ありとのことでお願いしました。
工賃コミコミで4本20万円でした。う~ん、高い。
若い頃、時代はバブル、初めて新車で買ったサバンナRX7(FC3S)に「POTENZA」&「BBSメッシュ」の組み合わせで当時50万円を投入。
無茶していたことを思い出しました・・・

10年間の軌跡!
故障・修理・メンテの軌跡でした。
自分でも知りたいのでテスタロッサに10年でいくら投資してきたのか。
・車検5回×30万円=150万円
・オイル交換5回×4万円=20万円
・タイベル交換1回=45万円
・クラッチ交換1回=70万円
・ボデイ全塗装1回=20万円
・タイヤ交換4本=20万円
・フォグガラス交換=9万円
・その他、点検・パーツ交換等=30万円

☆ガソリン代は入りませんが合計364蔓円也ー!
1年で均すと364,000円
自動車保険は車両保険なしで年間3万円しか掛かりません。
当然、対人対物補償は無制限です。
&自動車税が年101,200円ですので「年間50万円」でテスタロッサを維持できるということですね。

よくスーパーカーの維持費は年間100万円以上というような記事も見ますが妄想!?
その人なりの拘り方と手の入れ方、車種や固体の状態にもよるかと思いますが実際はこんなものです。
結論は丁寧でコスパのよい業者様と知り合うことですが大事ですね。

No.26記事はこちら ↓
2桁ナンバー物語 Vol.6 横浜33のフェラーリ テスタロッサ

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